無限に練りをしまつ

ぽやしみ~

Xiaomi Mi5とかいう電話

 約1月ほど前にMi5とかいう電話を夢の中で輸入し今日までメイン機として禿網にて使い続けている。Xiaomiとかいうメーカーに対して魔法のようなモノを感じている信仰心の暑苦しい方々も居るようだが、ここは一歩引いてオタクっぽさを除いてカジュアルに述べていく。

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 ※''選ばれし者''ではないので普通の硝子の黒である。

 先ず使いはじめるまでに非常に面倒くさいステップを踏む必要があった。簡潔に述べると、ネット販売業者様がありがたくインストールしてくれた非正規ROMらしきものを正規ROMに戻す作業である。そして次にGoogleサービスの類をインストールしなければならなかった。これも紆余曲折あり、拙い英語力を駆使しネットの海からなんとか見つけ出しクリアした。ようやく設定を終了し、使いはじめるかどうかという頃には東京オリンピックが終わっていた。

 こんな電話はもう捨てようと本気で思ったが、一踏ん張りして使ってみることにした。先ず驚いたのは筐体の軽さである。昨今は''build quality''という言葉が騒がれすぎ、スマートフォンの重量は戦車と大差ないほどになってしまったが、Mi5の軽さは物理法則を覆しかねない。しかし、よく考えてみるとこいつはスカスカのアルミフレームを薄い硝子でサンドイッチしただけの虚弱体質の子であるのではないかというのが脳裏に過った。実際にどうなのかは試す余地もないが、某大手動画サイトにて簡単に曲げられてしまうことが証明されている。間違ってもMi5を尻ポケットに入れてはならない。

 ディスプレイに関しては特にこれといって感想が浮かばないがこの価格帯のモノの中ではおそらく良い部類に入るだろう。指紋認証は早いがホームボタンが小さすぎるのと、油汚れに非常に弱い。ちなむと、Galaxyと違って画面点灯中はホームボタンを押し込まなくてもセンサーキーとして動いてくれるのは非常に気に入った。側面に配置されたボタン類に関しても特に不満がない。しかし、気になったのが組み立て精度の悪さである。特に側面に回りこんだ背面ガラスとフレームとの間の隙間が左右で異なっている点と、側面の音量及び電源ボタンが少しグラグラしている点は気になる。この辺はどうやら価格なりである。

 UXは「アイホンインスパイアード」な感じしかしない。しかし必要にして十分な機能が備わっており、イデオロギー的な事を過度に追求しないのであれば洗練された印象さえ受けることであろう。仕方のないことだが、プリインされている電話帳及びカレンダーアプリをGoogleアカウントに同期させることはどうやら出来ない感じである。また、play storeからインストールしたアプリの通知が著しく不安定である事が腹立たしい。そのため私は仕方なくXiaomiお手製のメールアプリを使用している。もう一つ問題を挙げるとするならばソフトウエアの不安定さが目立つ。GalaxyやらXperiaは1月再起動無しでも平気で動作するが、Mi5は2日に1度は再起動させてあげないとクズつく。これもまた価格なりな要素である。

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 上のはメインカメラの作例であるが、4軸光学手ブレ補正がついている割には暗所でのノイズが多いと感じられた。縮小してしまえばなんともないが、印刷して使用する場合やトリミングするには向かないと思われる。HDRは一昔前のアイホンみたいである。過度な期待を寄せなければ普通に撮れるメインカメラではないかと思う。インカメラの作例は上げないが下手なプリクラよりは補正してくれるので『女子』の皆さんにはおすすめだ。

 バッテリー持ちは思ったより優秀であった。ネットサーフィンやSNSの利用だけなら90%から20%の間で大体3時間程度は画面点灯してくれる。後はご想像にお任せする。

 大体書きたいことは書いたのでまとめると、この電話は中国人以外にはおすすめできない。非常に面倒くさく、お値段以上を歌っているが実のところはお値段なりである。いくらメイクをキメて高価な服を着飾っていても、対話していくうちに本性である安っぽさがボロボロと感じ取られてしまうのと同じである。しかし、それを理解した上で使うのであれば大いに構わない。むしろ手に馴染んでくるであろう。

 

熱狂的Xiaomiファンの皆様へ、長文・駄文失礼する。